岡山市立御津小学校の秋森校長先生より志授業の依頼があり、
認定講師になられたばかりの田中さんが、初めて挑戦される志授業となりました。
当校へは、2年前の参観日に教育講演会の講師を依頼され、
5・6年生と保護者対象に「思いやり、しっかり学ぶ、元気な子になるために」という
学校教育目標についての講演をしたことがあったので、秋森校長先生とはつながりがありました。
今回の参観者は、田中さんの友人Mさんと、我がプロジェクトからは、
最近中学校での志授業を2度経験されている多田さん(2/1フォーラム実行委員長)と
角田の3人でした。
授業の出だしは大変スムーズでした。田中さんと4年生の子どもたちとの掛け合いも楽しく、
御津小の子ども達は実に伸びやかで、しかも中身の濃い、素晴らしい発言が続きました。
いい雰囲気でしばらく心地よいキャッチボールが続きました。
ここで、初心者が陥りやすいのが、子どもたちの発言を拾い過ぎて、
ついつい時間オーバーになることです。
余りに丁寧な田中さんの対応に、多田さんと私は顔を見合わせながら、
「終わりまで辿り着くかなあ」と話し合っていました。
どこの学校でも、大抵2時間分いただけますので、1校時までに進む進度には目安があります。
今回、大幅にずれたので、休憩時間には「もっとピッチを上げてね」と、田中さんに耳打ちしました。
ところが、2校時目には、とんだハプニングが起きました。
人見絹枝の動画がテレビ画面に映らないのです。
そのままスルーして進めようとされた田中さんにお願いして、
5分間だけ「人見絹枝物語」のダイジェストのエピソードについて、
私が飛び入りで話させて頂きました。
この話が、志を立てる決め手となる場面だからです。
結果的に、これが時間短縮につながり、何とか授業は最後まで辿り着くことが出来ました。
まさに「怪我の功名」です。子どもたちの活発な意見発表にも助けられました。
志授業の初心者にとって、時間配分のコントロールは必須です。
ついつい丁寧に子どもたちの意見を拾っていると、時間不足になるからです。
田中さんの子どもたちへの対応は、教師そのものの技量がありましたので、
場数を踏まれると、さらに充実したよりよい志授業ができるようになられると確信しました。
お疲れ様でした!また、次回の挑戦を期待しています!
多田さん、Mさん、ご参観有り難うございました! (角田みどり)
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